1億ドルの記憶
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 1億ドルの記憶

  さっきも考えたように、遅かれ早かれ、食事の差し入れなどなんらかの形で敵は現われ

るはずだ。映画や小説でも、つかまった者はかならずそのチャンスを狙う。現実があんな

ふうにうまく行くとは思えないが、とりあえずそれを狙うしかない。

  きみはもう一度室内を見渡した。何か武器になるような物はないか。敵の後頭部をなぐ

って気絶させるような物は……

  イスの脚はどうだろう。木製のオンボロだが、脚は太くて堅そうだし、緩んでいてはず

せそうに見える。



     かびんを調べた



     かびんを調べていない